こんにちは。
いたみけいこです。
メニュー・商品を決めたところで、次に価格を考えていきましょう。
どのようなお客さまにどのようなサービスを提供したいのか、
そして実行するのにかかる時間を考えて価格設定をしてみましょう。
お客様にきていただくサロンやカフェのようなサービスであれば、近隣のサービスをチェックしてみましょう。
メニューの価格は、諸経費(事業を運営していくのに必要なもの)を引いて利益が出る価格にする必要があります。
諸経費には家賃も含まれているので、近隣であれば大体似たような価格帯になってくると思います。
その時にチェックするのは価格だけでなく、その事業者がターゲットとしている層も考えてみましょう。
例えに私のうちの近所にある美容院をチェックしてみます。
書かれている価格は全てカットの料金です。
時間やお金をかけずに、手軽に手早く済ませたい人向け。
いわゆる1000円カットで、60歳以上は消費税分サービスで1000円になるサービスもある。
シャンプーは別料金。
カットにシャンプーやヘッドスパ、マッサージが含まれる。
中学生未満は入店禁止の大人向けサロン。
客層は女性の方が多め。
店内は黒いフロアタイルで、窓際に大きな季節のフラワーアレンジメントが飾られており、高級感がある。
男性専門の美容院。シェービングやエステ、パック、のコースや髭脱毛もある。
全席個室。
カウンセリングの時にマイクロスコープで頭皮の状態をチェックし、シャンプーを選んでくれる。
値段はカットとシャンプーのみの価格。
私は美容師ではありません。
そのため自分が体験したり知人に聞いたりして感じた違いについてまとめます。
その点をあらかじめご了承ください。
1100円カットのお店は、一人にかける時間を短くして、たくさんの人をカットすることで利益を出しています。
時間を短縮することで必然的にハサミを入れる回数が減るので、髪の毛が多い人や細かな調整をしてほしい人は向きません。
ちょっとお直ししてほしい時や予約をするのも面倒で空き時間にさっと切ってほしい人は向いていますね。
そして管理の手間になったり突然キャンセルする人もいたりするので、
予約を受けずにお客さまのきた順番に施術してロスを減らします。
ある程度お客さま側がお店に合わせる感じですね。
よく行列になっているところを見ますが、その日に名前を書いておけば外出して良いお店もあります。
待ち時間は1時間を超えることもよくあり、施術時間は10分ほど。
店内を観察してみると、最低限の設備です。
100均やニトリでみたものも目立ちます。
この辺りにはお金はかけない方針であることが伺えます。
5500円の大人向けヘアサロンは、女性比率が高めなこともあり、カットに時間をかけています。
その上、カラーやパーマをかける人も多いです。そうすると時間もさらにかかりますが、一人あたりの単価も上がってきます。
長時間サロンにいることも多いため、椅子も疲れにくいものです。
サロンに行くとまずお店にマスクを貰います。カラーリングをすると紐の部分が染まってしまうためです。付け替えたらカットが始まります。
それぞれの座席にサブスクサービスに加入してあるタブレットが置いてあり、雑誌がみられます。
カラーをする時は今までしてきたカラー剤もきちんと記録されているので、「前回と同じように」とオーダーすることができます。
また、カラーやパーマをすると待機時間にドリンクと一口サイズのチョコが付いてきます。
シャンプーの時にヘッドスパもついてきてそれが終わるとマッサージまでしてくれます。
至れり尽くせりですが、カット、カラー、ヘッドスパ、シャンプー、で時間は2時間半ほど、料金は13000円ほどになります。予約をするため待ち時間はありません。
6000円のサロンは男性専門というところがポイントです。
男性は女性と比べるとパーマやカラー率が断然低いです。
こちらのサロンは一人あたり50分で、
カラー、シャンプー、カットをしてブローを仕上げます。
そして、シェービングやフェイスパックのメンズエステや頭皮ケアを含んだヘッドスパなどのリッチなコースもあり、こちらだと一人あたりの単価は高いもので約2時間半18000円ほどになります。
男性といえば毛量で悩む方も多いらしく、個室だと相談しやすいという利点もあります。
今回は近所の美容院を例に出しました。
この3つのサロンは全て駅近で3分以内の立地でした。
戦略の違う個性的なサロンでしたが、どのサロンも意外と10分あたり1000円で、単価はそれほど離れていないということがわかりました。
どのようなお客さまにどのようなサービスを提供したいのか、
そして実行するのにかかる時間を考えて価格設定をしてみましょう。